SEO対策に夢中で、忘れていませんか?サイト内の基本改善
公開日:2025/10/30
この記事をざっくりまとめると・・・
SEO対策で流入は増えたのに成果が出ない。それは「来た人に何をしてほしいか」が曖昧だからかもしれません。検索順位ばかり気にして、サイト内のユーザー体験を忘れていませんか?3つの見落としがちなポイントから、本質的なサイト改善を考えます。
・・・ということが書いてあります。
「ビール1杯目で帰るお客様」

想像してみてください。
駅前で「ビール1杯目半額!」というチラシを配っている飲食店があります。そのチラシを見て、お客様が来店されました。ところが、メニューがわかりにくく、何を頼んでいいかわからない。結局、ビール1杯だけ飲んで退店してしまいました。
これ、あなたのサイトでも起きていませんか?
SEO対策でせっかく集客できたのに、来た人が何をすればいいかわからず、そのまま離脱してしまう。そんな「もったいない」状況が、意外と多く見られるのです。
会議で話題になるのは、「流入」のことが多い

Webサイトの運営会議を開くと、どうしても議題は「流入」に向きがちです。
「検索順位が何位になった」
「今月のPV数はどうだった」
「どのキーワードで流入が増えた」
もちろん、これらは大切な指標です。SEO対策は間違いなく重要です。
でも、ふと気づくと「来た人がその後どう動いたか」という議論が、あまり上がってこないことはありませんか?流入数は見ているけれど、流入してからの行動については、意外と語られていないのです。
本当に大切な問い:「来た人に何をしてほしいのか?」

SEO対策が成功して、人が来るようになった。それは素晴らしいことです。
でも、その先はどうでしょうか?
あなたのサイトに訪れた人に、本当は何をしてほしいのでしょうか?
- 🤔 お問い合わせをしてほしい?
- 🤔 資料をダウンロードしてほしい?
- 🤔 商品やサービスを理解してほしい?
- 🤔 採用情報を見て応募してほしい?
- 🤔 まずは信頼関係を築きたい?
この「してほしいこと」を、ちゃんと言語化できているでしょうか。リストアップできているでしょうか。
「半額のビール1杯」じゃなくて、本当は食べて欲しい料理や感じて欲しいお店の雰囲気、
さらにはまた来て欲しい・・・といった「してほしいこと」が本当はあるはずです。
ところが、意外と、このあたりが曖昧なままSEO対策だけに注力してしまっていて
そこにだけ目が向いているケースによく出くわします。
見落としがちな3つのポイント

では、具体的にどんな点が見落とされがちなのでしょうか。
1:欲しい情報の「その先」が用意されているか
SEOで検索ニーズに応えることができれば、ユーザーは欲しい情報にたどり着けます。それは素晴らしいことです。
でも、「その先」はどうでしょう?
情報を得た後、ユーザーが次に取るべきアクションは用意されていますか?記事を読んで「なるほど」と思った人が、「じゃあ、次はどうしよう」と迷っていませんか?
欲しい情報にたどり着くことができたとしても、そこで終わってしまっては、せっかくの訪問が「ビール1杯目で退店」と同じ状態になってしまいます。
2:次のアクションへの導線は明確か
「お問い合わせはこちら」「資料請求はこちら」といったボタンは、ちゃんと目に入る場所にありますか?
情報を提供することに一生懸命になりすぎて、肝心の「次のアクション」への導線が施されていないことがあります。
訪問者は思っている以上に迷いやすいものです。「次に何をすればいいか」を明確に示してあげることが大切です。それも、押し付けがましくなく、自然な流れで。
3:迷わせない設計になっているか
情報が多すぎて、どこを見ればいいかわからない。メニューが複雑で、どこに何があるかわからない。ページ数は多いけれど、何から読めばいいかわからない。
SEOのために多くのコンテンツを作ることは大切ですが、その結果、サイト全体が「情報の迷宮」になっていないでしょうか。
来た人が迷わず、スムーズに目的を達成できる。そんな設計になっているか、改めて見直してみる価値があります。
考えること自体が、楽しい

ここまで読んで、「確かに…」と思った方もいるかもしれません。
でも、これは責められるべきことではありません。むしろ、気づきのチャンスです。
ユーザー視点でサイトを見直すこと、来た人の行動を想像してみること、「こうしたら喜んでもらえるかな」と考えることは、本来とても楽しい作業なんです。
SEO対策も大切。サイト内の改善も大切。両方を大切にすることで、初めてサイトは本当の力を発揮します。
さあ、あなたのサイトをもう一度、ユーザーの目線で見てみませんか?
「来てくれた人に、何をしてほしいのか」
その答えを言語化するところから、始めてみましょう。きっと、新しい発見があるはずです。

著者:稲本浩介
コミュニケーション設計所代表/情報アーキテクト
「わかりやすく伝えるにはどうしたらいいか?」を常に考える福岡の情報アーキテクト(IA)。前職では主にWebサイト制作にディレクターやエンジニアとして関わり、ホームセンターや老舗菓子メーカーのEC事業の構築および運用にゼロから携わる
。その活動は、ウェブサイトの枠に限定せず、動画やイベント実施などコミュニケーションという視点でのわかりやすさを追求。大学や社会人講座、企業における講演経験もあり多方面にて活動中。
▶︎ X(Twitter): @sevenina



