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ソーシャルギフトとは? 種類と期待される効果について

ソーシャルギフトやeギフトという言葉を聞いたことがありますか?簡単に言えば、相手の住所を知らなくても連絡先さえ知っていればギフトが送れるというものです。今回はそのソーシャルギフトについて今思うことを書いてみようと思います。

一番初めは確かコーヒーだった

記憶が定かではありませんが、一番初めに私がソーシャルギフトを体験したのはかなり前になると思います。ちょっとした相談事を受けたお礼ということで知り合いから「スタバを一杯」ソーシャルギフトでもらったのが始まりだったような気がします。

当時体験したサービスはgifteeだったように思いますが、受け取ったときにほんのり嬉しかった覚えがあります。

この「ほんのり嬉しい」というのが、これらソーシャルギフトの一つの要素のような気がしています。

いろんなソーシャルギフトの仕組みが登場

ソーシャルギフトと一言で言っても、今やそのサービスは多種多様にあります。大きく分けると2つかな?というイメージです。

1つは、モール系のソーシャルギフトサービス。先ほどのgifteeもそうですがLINEギフトなども同様ですね。つまりは、サービス側に出品して展開するという流れです。あらかじめそのプラットフォームにいるユーザーにとっては馴染みのあるものでしょうから、簡単に送れる商品が増えるという感覚で触れることができるものです。

駅のお土産コーナーみたいなものかもしれませんね。

もう一つのサービスとしては、自社のECサイトに埋め込む系。つまり通販の1機能としてソーシャルギフトを取り入れるという方向性です。例えばAntGiftがそれに当たります。

こちらの場合は、サービスへの出品というものではないので、自社サイトで集客できた方にむけての発信になってきます。少しハードルが高いようではありますが、自社のサービスですので、告知方法をうまくやれば、顧客情報などの獲得もうまく活用できるように思います。

ソーシャルギフトを導入するメリット

ソーシャルギフトを導入するメリットは大きく2つあると思います。いわゆる「駆け込み需要の獲得」です。例えば、母の日、父の日など手元に届くタイミングが送った日というイメージがあるので、締切を設けないと行けない販売方法になります。しかし、ソーシャルギフトだと、利用者のイメージとしてURLを送った段階がギフトを送った日という感覚になるため、極論ではありますが「当日」の需要が期待できるわけです。

実際私も、友人の誕生日をその当日に思い出し、は!っと送ったものです。(ちなみに利用したのは、https://teashop.itoen.co.jp/c/gift こちらのサイトでした。)

そしてもう一つのメリット。それは、受け取る人が受け取るタイミングを選ぶことができるということです。通常のギフトだと、購入者が「◯月◯日に届くように」と注文します。昨今問題になっていますが、そう「再配達問題」です。受け取る人がその日にいなかったら・・・、配送業者は持ち帰って保管して・・ということになってしまうわけです。

もし、その商品が生ものや賞味期限の短いものであった場合・・と考えると少しリスクが高いように感じませんか?その反面、ソーシャルギフトを導入すると、ソーシャルギフトは先ほども書いたように受け取る人が受け取るタイミングを設定できますから、リスクが軽減されます。※もちろん、設定したのにその日にいない!ってこともないこともないですがそれはその人の責任

以上のように「駆け込み需要」と「賞味期限リスク」の対策としてもソーシャルギフトの導入は検討の余地がありそうです。

さらにこういう視点もあるんじゃないか?

もうひとつ私が考えることがあります。それは、「レコメンド」的な要素です。ギフトです。送り主は受け取る人のことを考えて送っています。わざわざ受け取る人が気に入らないだろうなと思いながら送るのは出費のことも考えると意味がないですよね?せっかく送るなら当然ですが、相手が喜ぶであろう、気に入るであろう商品を送るわけです。

ということは、ギフトはもともと「強力なレコメンド」であると考えることができます。気にってもらえたら受け取り者が新しい顧客になってくれる可能性が高いわけです。だってそうでしょ?いわゆるサンプルを配ったのと同じなわけですから。

その上、ソーシャルギフトの場合、先ほどのパターンで言うと自社のサイトに機能として追加した場合は、誘導する環境を作りやすいことになります。

Anygiftのページにも、「ギフトを受け取った方は貴社の商品を知るファン候補。メールやLINEと連携し、継続的にコミュニケーションを取れることで、リピーターとして再来訪してくれます。」とあります。

正確な顧客ではありませんが、見込み客としてこれらのファン候補に向けてCRM施策を打つことは、たとえばポイント稼ぎの試供品獲得ユーザーよりもその商品に対する姿勢確度が高いのではないかとも思うわけです。

もちろん手数料が取られるものではあるので、コストシミュレーションは必要だとは思いますが、単なる手数料とだけ捉えるのではなく広告予算の側面もあるよね?という視点で見ると、コストの考え方も変わってくるのではないかと思っています。

まとめ

今回はソーシャルギフトについて書いてみましたが、まだそこまで認知の高いものでもありませんし、いくつか調べてみると「やめた(やめる)」というところもあるようです。商品特性や抱えているユーザー層(顧客層)によって良し悪しはあるかと思いますが、ひとつのギフト文化の方向性として、知っておくべきものかな?と思います。

著者:稲本浩介

著者:稲本浩介

コミュニケーション設計所代表 / 情報アーキテクト

「わかりやすく伝えるにはどうしたらいいか?」を常に考える福岡の情報アーキテクト(IA)。前職では主にWebサイト制作にディレクターやエンジニアとして関わり、ホームセンターや老舗菓子メーカーのEC事業の構築および運用にゼロから携わる。その活動は、ウェブサイトの枠に限定せず、動画やイベント実施などコミュニケーションという視点でのわかりやすさを追求。大学や社会人講座、企業における講演経験もあり多方面にて活動中。

▶ X(Twitter):@sevenina